サンダーのママ

ケモノたちにとって、過去とは思い出ではなく経験値のことなのでしょう。
たとえば、毎日毎日同じカツブシを出された場合、どんな態度をとれば、ニンゲンが（わたしか！）もっとオイシソーなカツブシを探してスーパーを廻り歩くか・・・とか。
振り返ってクヨクヨなんてしない。
ひたすら、今この時のため、それとかなり近い未来のため、大きな目を見開いて生き生きとくらしている。
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だからブリちゃん、その足元のピンクのカサカサが被せてある段ボール、片づけてもいい?
ブリ：　だめ！この中、ダイジナモノがいっぱい入ってるの！
だって、何が入ってるのか、忘れてるじゃん。
ブリ：　憶えてないけど、なんかダイジナモノ！
それじゃー、廊下の段ボールは片づけてもいいでしょ？
ブリ：　それもだめ！サンダーと待ち伏せごっこする時のダイジナモノ！
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そういう訳で・・・うちには意味の分からない段ボールが各部屋に数個づつ転がっています。