›  サンダーのママ › 読書日記 › すべての馬とすべての騎手
10キロ超えスコティッシュのサンダーとあわてんぼママです

2012年03月05日

すべての馬とすべての騎手

読書の疲れは・・・読書で癒す パンチうさぎ 

というワケで
もう何度も読み返した ディック・フランシス の競馬シリーズから
お気に入りを適当に選んでは楽しんでいます

すべての馬とすべての騎手
(すべて早川文庫 新書の場合は早川書房)

ある時 たまたま小遣いがあったので
読んでいない分を残らずお取り寄せ&大人買いしたので 
手持ちが40冊を越え 
さらに死後 息子さんと共著というのも出たので当然買占め

すべての馬とすべての騎手


ストーリーは大体パターンが決まっていて
主人公がのっぴきならない状況に陥り孤軍奮闘 
知恵と勇気で勝利をつかむ

マッチョなヒーローとかは出て来なくて
大抵はプロ騎手・アマチュア騎手・ワイン商・画家・仲買人・等々・・・


展開が分かりきっているのに なぜ何度も再読するのかというと
そこはやはり 
競馬馬や厩務員・騎手たちの描写が素晴らしいから に尽きる
さらに 
朝靄の中に行われる馬運動や競馬場での駆け引き
大地を轟かすような蹄の響き・汗やいななき・・・

まるで美しい写真集を見ているような気持ちにすらなれる

こんなふうだ↓

「駄馬ではあったが気立てが良く 別れが惜しまれてならない」

「非常に気が強く 鞭を使われるのを嫌う 誇り高い馬であった」

馬ばかりではなく 
魅力溢れる騎手や厩務員をも 愛情深く描いている


ただし 人差し指  

興味のある方は まず一番古い作品から順を追った方が良い
中期・後期の何作かには
同じ作家によるものとは思えないほどに無味乾燥なものがある
死後に発表された何冊かにも同様のバラツキがあるので
まちがっても新しいものからは読まないように・・・

それでも全作揃えちゃうのがファンなんですけどね・・・


ともあれ
馬の描写においてディック・フランシスの右に出る人はいない

連想できる作家はただ一人
しかも ミステリーとか冒険小説の分野ではなく 
有名な獣医さんの ヘリオット先生 ではないかと確信している  

http://sabasu.hamazo.tv/e2065908.html


「古き良き時代」
そんな時代が本当に存在したのかどうか わたしは知らない

でも これらの本たちには
「古き良き時代」が ぎっしり詰まっている






同じカテゴリー(読書日記)の記事
孤独な夜は
孤独な夜は(2012-06-08 20:52)

図書館の価値
図書館の価値(2012-04-05 22:53)

ロシアも昭和
ロシアも昭和(2012-03-29 22:11)

本泥棒
本泥棒(2012-03-09 16:48)

ユダヤ商法について
ユダヤ商法について(2012-02-22 01:21)


Posted by サンダーのママ at 17:24│Comments(0)読書日記
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
すべての馬とすべての騎手
    コメント(0)